多くの人とつながり、学び合うこと
CG技術をつかった医療や教育、インターネットについて等、自分自身の興味を深く掘り下げ、自分の考え・想いをたくさんの人たちにプレゼンテーションする山本君。第34回“少年の主張全国大会”での内閣総理大臣賞受賞、情熱ある英語で観客を魅了した“TEDxOsaka”“TED meets NHKスーパープレゼンテーション”等と、大活躍しています。
興味を深めること
小さい頃に好きだったアニメーション映画がきっかけで、CG技術に興味を持った山本君。中学校の時には、映像制作やCG技術の研究を行っているデジタルハリウッド大学の先生に話を聞きに行き、そのインタビューをもとに中学校でCG技術の研究発表を行いました。「“CGの研究をしたところで何になる?”と中学校の先生に言われて、世の中に役立つCG技術ってなんだろうと考え出しました。」先生の言葉がひとつのきっかけになり、山本君はさらに興味と活動の幅を広げていきます。
世の中に役立つCG技術ってなんだろう?
インターネットで社会に役立つCG技術について調べる中で見つけたのは、IT先端医療の研究をしている神戸大学の杉本先生の記事でした。山本君は、早速メールでコンタクトを取り、会いに行って話を聞くことができました。さらに、杉本先生による講演会が山本君の通う中学校で実現。「その講演会の終わりに、“これを使って学び、感じたことを周りの人に伝えてください”という言葉とともに、杉本先生から僕のCTデータを元に作られた“スケルトン造形”をプレゼントしてもらったんです。」
医療×CG技術との出会い
スケルトン造形とは、CG技術を用いて個々の身体の臓器が見えるような形で模型化したもので、手術用ロボットのシミュレーションなどに応用されています。山本君はこの造形との出会いをきっかけに、医療×CG技術の分野にさらに興味が湧き、社会に貢献できる方法がないか考え出しました。「この造形を定期的に作り、成長の過程を残していけば、将来病気になったときの手がかりとなったり、もしもこの技術がより一般的になれば、みんなに健康や命について興味を持ってもらうきっかけになるかもしれないと考えました。」そして、山本君はこの想いをより多くの人に伝えたいと考えます。
インターネットで深めること広めること
TEDx等、様々なプレゼンテーションの場に挑戦している山本君。ある山本君のプレゼンテーションの動画はYouTubeでの再生回数が2万回を超えていて、プレゼンテーションの大会等で知らない人から声をかけられることも増えてきたとか。また、勉強のためにYouTubeでTEDの動画を見ることも多いそう。「TEDの動画は、世界最先端のアイデアを聞くことができるだけでなく、自分も何か行動を起こそう、と火をつけられます。話すだけではない“ストーリーテリング”の参考になるとてもいい教材。プレゼンをする方のパッションがすごく伝わってきます。」
心にコンパスを持ち 行動し続けること
目的地を決めるのではなく、自分の「心のコンパス」を持つことが大切だと語る山本君。日々自分のやりたいことをやっていると点と点がつながっていき、関係のないことは全くないと実感しているとのこと。「話を聞いた人が “すごいな”と思うだけではなく、“何か行動を起こそう” とか、“こんなことをしてみよう”と思ってもらい、聞いてくれた人に火をつけられるように心がけています。」と語ってくれました。