世界にリアルな事実を発信すること | インターネットとできること

世界にリアルな事実を発信すること

とっさの中継が世界でニュースに

そよ風吹く海辺の都市、リオデジャネイロ。その一画にあるスラム街に暮らすレネ君は、17歳の時、重武装した麻薬ディーラーの集団が街の中を逃げて行くのを目撃しました。轟音を上げてその集団のあとを追う、何台もの巨大な軍用装甲車。それは、警察による掃討作戦でした。レネ君は、Twitterでこの事件を生中継。それがなんとBBCなど世界中の大手報道機関に取り上げられることになり、レネ君はわずか数時間のうちに世界の注目を浴びることになりました。

11歳の時から書いていた記事

実はレネ君は、11歳の時から記事を書いている、生粋のジャーナリスト。「自分が暮らすスラム街で目の当たりにした深刻な社会問題を取り上げるために、ジャーナリズムの先生に学校のコンピュータとコピー機を使う許可をもらって、学校で自分の新聞”Voz das Comunidades”を作り始めました。」と話してくれました。

新聞を作るという夢がインターネットで実現

その”Voz das Comunidades”が、今では月に5,000部を発行し、オンライン版もある新聞に成長しました。「新聞社を経営するという夢が叶って、本当にうれしいです。この仕事が大好きです。」と話すレネ君。インターネットが、レネ君の夢を実現に近づけてくれた、といっても過言ではありません。