夢と学業を両立すること
「芸人になりたい!」その強い夢を描く直井さんが選んだのはインターネットを使った通信制高校、ルネサンス高等学校。スマートフォンやパソコンを使ってのオンライン学習と、年5日間だけの登校日というこの学校に通うため、実家のある愛知を離れて上京。”ロボットリボン”というコンビを組み、学業と芸人生活の両立に挑んでいます。
この舞台に立ちたい。この中に入りたい。
お笑い芸人になりたいと思ったのは、中学校の頃に見た、大勢で行う集団コントがきっかけ。「この舞台に立ちたい、この中に入りたいと思いました。元々人前に立つのは得意で、やれるかも!とも思いました。高校や大学を卒業してからでもやれるかもしれないけど、早くやって自分の力を試してみたかったんです。」と、直井さんは抑えきれなかった想いを語ります。そして、インターネットでルネサンス高等学校のことを知り、「ここなら高校に通いながら夢を叶えられるかもしれない。」と思った直井さんは両親を説得し、芸人になる夢を追いかける生活をスタートさせました。
インターネットを使って、夢と学業を両立
高校の勉強は、年5日間の登校日を除いて、全てオンラインでの学習。「スマートフォンやパソコンを通じて課題をどこでも提出できるので、時間ができてお笑い芸人の練習との両立がしやすい。インターネットならではのやりやすさがあります。」と直井さんは言います。また、はじめは緊張していた5日間の登校日も、自分の視野を更に広げるきっかけになったようでした。「美術や化学の実験など、普段は出来ない体験ばかり。それに、全国から生徒が集まるので、自分の周りの世界だけではない、色々な人がいると実感しました。」と語ってくれました。
校舎の中だけではない世界
ルネサンス高等学校には、海外留学をするため、女優になるため、子育てをするためなど、さまざまな夢を目指して通っている生徒の方がたくさんいます。「校舎だけが自分の世界ではないし、学校にいる人だけが自分の世界の登場人物ではない。」と強く語る直井さん。その一方で、自分の年齢や立場も大切にしているとも言います。「今この世界に入ったからこそ”女子高生芸人”というのが大きい強みになっていますし、他のコンビにはないネタになります。人と違うことが価値になる場所なので、早くこの世界にトライできてよかったと思っています。」
インターネット×学校教育への想い
直井さんはこれまでの経験を通して、これからの学校教育に対してこんな想いや願いを持っています。「インターネットでの学習はまだ一般的ではなく、ネガティブなイメージを持たれることも多いと思います。でも、もっとこういう場が一般的になったら、さまざまなこどもたちの居場所にもなるし、全日制の学校でも、例えば宿題や自習の時にインターネットでの学習を導入してみたらいいのにと思います。そんな仕組みができれば、もっと勉強を効率的に楽しくできる気がします。インターネットを通じて世界中の人と関われたり、つながれる学校があればいいのにと思っています。」
色々な世界が広がる発見と学びの場として
ネタ作りをするときも、インターネットから色々な情報や視点を得るとのこと。「ひとつのニュースでも、それに対する色々なコメントが見れるので、ものの捉え方の勉強になります。お笑い芸人として世間の意見にも目を向けていたくて、人が面白いと思うのはどういう流れで起きるのかなど考えながら、ネタの参考にしています。」また、直井さんはそんなインターネットの世界を”舞台”と捉え、今後の活動を考えていきたいとも言います。「自分のやりたいことを掲げて動くことで、どんどん世界は広がっていきます。何でもできるインターネットで、自分が出来ること、やりたいことをもっと見つけていきたいです。」
ルネサンス高等学校 http://www.r-ac.jp