父がC型肝炎に感染して重症に
医師であるヒョプさんのお父さんは、いつものように患者の血液検査をした後、注射器のキャップを戻そうとした時にキャップがずれたことが原因で、C型肝炎に感染し重症に陥ってしまいました。「こんなに小さなものが、こんなにも深刻な被害を引き起こすのか。」その時、ヒョプさんの頭の中をそんな疑問がよぎりました。
インターネットで調べて見つけたチャンス
ヒョプさんは、父の事故を受け、こうした事故による感染者数をインターネットで調べてみたところ、毎年膨大な数の報告があることがわかりました。また、事故を防ぐために、針のない注射器等の洗練された技術が存在することはわかりましたが、「どれも病院で扱うには高価すぎた。」とヒョプさんは言います。
自らアイデアを出して発明
ヒョプさんは「自分でやるしかない。」と思い、自らアイデアを出して、シンプルで、安くて、効果的な発明品を作ってみることにしました。それがようやく製品として形になったのが”Safe-Disk Injection”です。キャップに保護ディスクが付いており、万一ずれても無防備な手を守ってくれます。ヒョプさんの強い問題意識が生んだ発明です。