中高生が挑戦する場をつくること | インターネットとできること

中高生が挑戦する場をつくること

中高生が挑戦する場をつくること

2011年4月1日に学生団体GNEXを設立し、2013年に法人化。全国にいるプログラマーやエンジニア、デザイナーのメンバーと共にウェブサービスの開発・運営を手がける三上君。自分たちが実際に法人化する時にこんなサービスがあったらよかったのに、というところから着想を得て、中高生のための支援プラットフォーム“BridgeCamp”を2013年秋にローンチ予定。

何かをしたいという中高生は7割

“BridgeCamp”は、サイト内にプロジェクトを立ち上げ賛同者を募り、意見の交換や一緒にプロジェクトを進めていく仲間をみつけることができる中高生向けのサービスです。また、中高生でなくともサポーターとして資金や知識、場所を支援することができます。「僕のまわりではありますが、500人の中高生を対象としたアンケートで、学校外で何かしたいと答える中高生が約7割もいました。何かやりたい、でも、同じ趣味や興味のある仲間がまわりにいない、というのです。実際、僕も学校内では自分の興味について話さなかったりします。だから、インターネット上に中高生が仲間と出会う場を作ることは効果的なんじゃないかなと思いました。」

最初の仲間集めはTwitterで

三上君自身、最初の仲間集めはインターネット上で行ったと言います。「中学1年の時何か自分でやりたいと思い、仲間をTwitterで募集しました。プログラマーやエンジニアと出会い、そこから全てが始まりました。」Google Maps上に複数のピンとフキダシを付けて地図上にメモ感覚で情報を載せられる“Maps Memory”やウェブサイトの画像を圧縮してダウンロード可能な“ZIPPERな俺”等、思いついたアイデアを仲間と一緒に次々と形にしていきました。「最初の頃はうまくいかないこともありましたが、やっぱりできた時、人が使ってくれたくれた時はうれしい。だから、その気持ちを他の人にも味わって欲しい。」と三上君は言います。

力をつけた中高生が増えたら社会も動く

将来やりたいと思っていることを今経験するということが大事だと三上君は言います。「例えば、映画監督になりたいと思うなら、まず作ってみようよ、と。仲間を集めてアイデアを交換して、プロジェクトを動かす。大変なことやつらいこともあると思うのですが、そこで、自分がむいているか見定めることができれば、また別の新しいチャレンジができる。大学3年の冬になって考えるんじゃなくて、もっと前倒しして考えよう、と。将来のための“経験”をいま、現実的に実行する、仲間を増やす。そういった中で力をつけた学生が増えてきたらこれからの社会も動くかな、と思っています。」

可能性を広げるため、社会と接点を持つ

中高生のやりたいこと、アイデアを具現化できる“BridgeCamp”は、大人がそのアイデアを支援できる場でもあります。「大人の人には、もう少し寛容になって欲しいと思います。ネット上で集まることはネガティブなことばかりではない、発展性のあることなんだと、中高生のプロジェクトを支援することで体感してもらえるようになるとうれしいです。」また、それは中高生にとっても、重要な外部との接点として機能していきます。「可能性を広げるためには、早くから社会と接点を持つことなのかなと思ってます。インターネットではそれを促進させることができる。その場所は用意されてるのです。」

“HOW DO YOU ENJOY YOUR LIFE?”

これからインターネットとできることが増えていくなかで、どこに向かうのでしょうか?「僕たちの思いは、立ち上げから掲げている“HOW DO YOU ENJOY YOUR LIFE?”(自分たちの人生をどういうふうに楽しむのか)というもので、この先もまたそれを考えながら進んで行くと思います。今であれば、それは、インターネットを通じて中高生が自分の思ったことにチャレンジできる機会を与えることです。色々な人からのフィードバックをもらって反映しながら、自分たちに必要なものをこれからも展開していければいいなと思っています。」