大ショックの連続
15歳のとき、親友を複数亡くして大きなショックを受けたガリブ君は、極度のうつ状態になりました。その数か月後、パキスタンの平野部を激しい洪水が襲い、2000人近くの命が奪われ、50万人が住む家を失って路頭に迷いました。この2つの出来事は、ガリブ君の人生の転機となる出来事でした。
募金をインターネットで集める活動をスタート
洪水で困っている人のために何かしたいと思ったガリブ君は、ボランティアで運営する非営利団体、“Rescue Pakistan Youth Foundation”を設立することにしました。とはいえ、プログラミングのスキルも資金もなかったガリブ君。慈善基金を立ち上げることができそうだと思った唯一の場所は、Facebookでした。
パキスタンのヒーローに
2010年から現在まで“Rescue Pakistan Youth Foun dation”が支援した人数は数千人に上りました。「自分がヒーローだなんて、おこがましい。」とガリブ君は言いますが、何千人もの人びとがガリブ君をヒーローと呼びます。ガリブ君は、その経験から「インターネットの一番いいところは、外国の人と繋がることができる点です。海外の企業にメールを送って支援を要請したのですが、これが有効で、たくさんの寄付が寄せられました。」と語ってくれました。